都議の期末手当の引き上げについて②

 こんにちは、都議会議員の鈴木邦和です。昨年末に、都議の期末手当が引き上げられた件について、アンケートを実施した結果が出ました。以下にその結果とコメントを抜粋して掲載します。

「これは金額の妥当性云々の問題でなく、改革を進めることの意思表示としての意味なので、改革が一定成果をあげるまでは戻すべきではないし、賞与もあげるべきでなかった。(50代男性)」

「お金に余裕のある人しか政治家を目指せなくなるのは、問題がある。人事委員会勧告と、特別職報酬審議会の勧告とを分けて、それぞれについての都民ファースト会派の考え方を都民に説明してもらいたい。(40代女性)」

「鈴木さんは、そもそも都議の報酬がどれくらいが妥当かという議論がされていないのにと主張されていましたが、それなら尚更今回の自動的な引き上げはストップすべきだと思います。(50代男性)」

「引き上げるべきと考えるが、理由が『現状こういう制度だから』では、あまりにお粗末。(40代女性)」

「11.8万上がって、約216万円の手当で割りが合わないという発言が理解出来ない。検討するにしても、先ず立ち止まるということに条例の意義があると思う。(60代男性)」

ーーーーーーーーーー

 私は今でも先日の条例案に賛成すべきではなかったと考えています(理由は以前の記事参照)。しかし、私自身がこの条例案の審議に際して、そもそもの議員報酬の適正額を突き詰めて考えて、都民の皆さまにお示し出来ていなかったのは事実です。コメント欄に頂いた厳しいご意見を見て、自ら反省すべき点も多々あると感じました。

 よって、今回の増額分は、私がかつて震災後に支援してきた石巻市に寄付した上で、ブログで改めて報酬の適正額を検証します。そして、自らの検証結果を受けて、来年度以降の対応を決めます。昨年7月に就任した議員の場合、今回の引き上げによる手取り分は59,931円でしたので、本日付で同額を寄付しました。

 折しも来月の定例議会では、議員報酬全体の20%削減を継続するかどうか審議されますので、いずれにせよ検証は必要です。その検証に際して、現状の肯定から出発せずに一から議論したいという思いもありました。今回の寄付は、あくまでも私個人のけじめとご理解頂けますと幸いです。

 次回の記事からは「地方議員の報酬はいくらが適正なのか?」というテーマを掘り下げていきたいと考えています。本日はこの辺で。

TOPに戻る

通信に失敗しました。少し時間を置いてから再度お試しください。