遅れている日本の性教育と都議会の議論

 こんにちは、都議会議員の鈴木邦和です。先日、都内の中学校で行われた性教育の授業について、都議会で議論された内容が話題になっています。

・中学の性教育に「不適切」 都教委、自民都議指摘受け指導へ 区教委「ニーズに合う」:朝日新聞

 今月5日、足立区の中学校で、3年生を対象に性教育の授業が行われました。高校生になると中絶件数が急増する現実や、コンドームの避妊率が9割を切ることなどを伝えたとの事です。しかし、この授業を自民党の古賀都議が「中学生の段階で性交や避妊を取り上げるべきではなく、不適切」だと指摘し、それを受けて都の教育委は区の教育委を指導する方針を示しました。

 そこに一早く切り込んだのは、フローレンスの駒崎さんです。駒崎さんは妊娠相談ホットラインに寄せられる声を踏まえて、中学生の段階でも性教育が必要と指摘しています。

 私も、日本の性教育は、著しく遅れていると考えています。ユネスコが編集した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」によれば、性教育は5歳から行うのがグローバルスタンダードです。この中では、小学生に性交のリスクを教える必要性が書かれており、中学生にはコンドームの使用方法を教える重要性が記載されています。最近では、北欧など性教育の先進国だけでなく、中国や韓国、台湾といったアジアの国々もこのガイダンスに即した性教育を導入しています。

 一方で、日本では学習指導要領の規定により、小中高校いずれも性交については教えていません。これは主に政治家や行政側の理解が進んでいないのが原因です。今回も都の教育委員会は、「性交、避妊、人工妊娠中絶という言葉を使って説明した点が、中学生の発達段階に応じておらず、不適切」という見解を示しており、私も聞いていてさすがに頭がクラクラしました。

 子どもたちが早い段階から性教育を受けることは、望まない妊娠を防ぐためにも不可欠です。また、性交渉や性病についても、正しい知識を持つことが相手を傷つけないことに繋がります。都教委のように「中学生の発達段階」を上から決めるのではなく、中学生でも性行為が行われている現実を踏まえて、考え方を変えるべきです。

 本件については、今後も都議会の文教委員会で議論が行われます。文教委員会に所属する都民ファーストの会の齋藤議員も、子供たちや専門家の声を聞いてきた経験から、今回の都教委の対応が現場の実情に合ってないと指摘しており、議会で都教委に質問していくとのことです。

 今回の件をきっかけに、日本の性教育が少しでもいい方向に進むように、都議会でも議論を続けていきたいと考えています。

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